いずも
                                         出雲そば

 

 良く東日本はそば文化、西日本はうどん文化と言われますが、出雲地方は西日本の中で独自のそば文化を守ってきました。その訳は、松平家初代の直政公(徳川家康の孫)が、信州松本から移封された時、そば職人を一緒に連れて来たのではないかといわれてます。その後身分の上下なく愛され、七代藩主不昧公は、「茶をのみて道具求めてそばを食ひ 庭をつくりて月花を見ん その外望みなし大笑々々」と申されてます。また、松江の連(身分を越えた同好の志の集まり)によって割子が作られました。

 出雲そばの特徴は、製粉のとき甘皮まで挽きこむため、色が濃く、香りの高いそばになることです。また粘りも強くなるので、神代そばでは生粉打ちをしています。

 冷たいそばは、割子と呼ばれる器に盛られます。割子は三段が一人前になっています。薬味はお好みで、だしは割子にかけてお召し上がりください。辛口ですので少なめにどうぞ。

 温かいそばは釜揚と呼ばれます。釜から直接丼に入れ、茹で汁をかけます。薄味ですのでだしをかけて召し上がってください。

 

出雲そば 名前の由来

 出雲そばは、出雲市が本場であると思っていらっしゃいませんか。本来出雲そばととは、将軍家献上の良質の蕎麦が生産された奥出雲地方。出雲大社参詣客により、その名が全国に広まった出雲大社周辺。江戸時代初期に、信州よりそば切りが伝わり、その後「連」により割子が作られた、伝統のある城下町松江。これらを含めた出雲地地方の蕎麦のことです。